昨日(11/22)京都で開催している「エルメス・イン・ザ・メイキング」展に行ってきました。
予約制だったので、張り切って初日(11/22)の開店時間(10時)から行ってきました。
丁度、紅葉の季節、京都ということで混雑覚悟で行きましたが平日の午前中ということでそれほど混雑しておらず、スムーズに会場入りできました。
会場の京都市京セラ美術館前はしっかりエルメス色に。。
フロアに入ってまず初めに目に飛び込んできたのが、エルメスの原点ともいえる馬具づくり。
革小物やバッグとは異なる道具、異なる針、での製作。
作り方は昔から変わらず、素材だけ時代とともに変化しているそうです。
次にシルクプリントの原画製作を見て、体験ブースと周り。
次に財布の修理ブースがありました。
永く使い続けるとどうしても糸が切れたり、革が痛んだり。
修理が必要になります。
革の状態を見て、別の革を当てたり、そのまま使ったり。
原点である「鞍」からスタートして、ユーザーが永く歴史を紡ぐために必要な「リペア」をに続くブースの順番に「歴史(時)」を大事にするエルメスらしさを感じました。
そのあと、いよいよケリー(バッグ)の製作ブース。
このブースはすでにすごい人だかり。
バッグは裁断や小さなポケットなどを取り付けられたパーツが職人のもとに届けられ、一人で1週間程度かけてくみ上げていくそうです。
作っていた職人さんはオーダーの製作が多いそうですが、だからこそ作っているときにお客さんの顔を思い浮かべながら作れる。これがモチベーションになるとのこと。
職人冥利に尽きますよね!!
流れ作業にすれば効率が上がるはずですが、クラフトマンシップを大切にするエルメスらしい考え方です。
それから、職人ごとに道具(の使い方が違うのが面白かったです。
片や高めの椅子に座り、ポニー革を縫うときに両手が使えるよう革を挟む道具です)を立てて縫い、
片や低めの椅子に座り、ポニーを寝かせて縫ったり。。
職人の個性が出て面白いですね。
他にも、手袋、宝石、磁器や時計のブースなどがあり、最後にエルメスのオブジェで締めくくり。
今回の展示会。特に『時間』というものを意識した展示会に思えました。
鞍づくりから始まったブランドが、シルクプリントやバッグ、手袋、宝石、時計と様々なアイテムに広がるとともに、「修理」することで、ユーザーも永く使えることを知ってもらう。
そんなことを知ってもらうことでよりエルメスが好きになってもらう、安心して使ってもらう、身近に感じてもらう、そんなことが感じられるイベントでした。
今回のイベントは日本では京都のみ開催ということで貴重な体験ができました。
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「エルメス・イン・ザ・メイキング」展
https://www.hermes.com/jp/ja/story/306447-hermes-in-the-making-jp/
会期
2022年11月22日(火) – 11月27日(日)
10:00 – 18:00
会場
京都市京セラ美術館 南回廊1階
京都市左京区岡崎円勝寺町 124